ここにお店を開いてもう、6年。
逃げるように都会(まち)から流れてきた私を、ふるさとの様なやさしさで迎えてくれた、この場所。
眩し過ぎる夜と、早すぎる人の流れに身も心も疲れきった私を、やさしく暖めてくれた。
木々のささやき、鳥たちのさえずり、そして、はにかんだような微笑をいつも絶やさないあなたたち。
見栄えばっかりの派手な男に、甘い言葉をかけられてだまされそうになった私。
そんなときも、ボックス席の隅で私のことを待っていてくれた。
そして、最後にいつも私を助けてくれた。
ありがとう。
何度言っても、言い足りないくらい。
ありがとう・・・ありがとう。
はい、そういうわけで。 (常連つながりだけで、妙な寸劇を(笑))
オラのタックルボックスに長いこと住んでいる常連さんを、正直にご紹介します。
「オラは釣る」にしては珍しく、「ぜってー釣ってやる」的、生々しいオーラをまとった現実的なセレクションです(笑)
ではでは、ど~ぞ~。
5.6cm シンキング
いいところ
・きれいに飛んで行くので狙ったところに投げられる。
・磁石でウェイトを固定するので、きっちり動く。
・テールが丈夫で、塗装も丈夫。
・ベリーとテールのフックが離れているので絡みにくい。
このルアーにはマグネット式の重心移動機構が組み込まれていまして、それがキャストの安定性と飛距離、リーリング時の、切れのよいきっちりしたアクションを実現しているんですね。キャストしたのを見ていても変に回転しないで、それは見事に、しゅーっと飛んでいきます。
それに、ボディの丈夫さも貧乏人にはありがたいです。
キャストして、そのまま岩に直撃する事が「よく」ありますが、そんなかわいそうな時にも、これは未だかってお尻が割れたことがないです。それに、塗装の剥がれもほとんどないし。
すばらしい。
もう一つ、シングルに換装するとありがちなフック同士の絡みが、このルアーではほとんどありません。画像でもわかるとおりフック同士の距離があるせいなんですが、こんなところもテンポよく釣りができる要因です。
狙えば入る、外しても丈夫。集中力が切れかかっていても何とか釣りをさせてくれるルアーです。
5cm シンキング
いいところ
・やたらと重いので、やたらと飛んで行く。
何にも増して、この飛距離は魅力です。
渓流では、木化け石化け、気配を殺してストーキング、が基本ですが、このルアーはかなり遠くから、ポイントのまたさらに上流までキャストできます。ですから、見通しのよい開けた川ならかなり強力なルアーになります。
よくないところ
・やたらと飛んでいって岩に直撃すると、わりと簡単に壊れる。
・重いから深いところを探れるかというと、実はそうでもない。
ま、気をつければいいんですけど、このルアー、よく壊します。
ポイント手前の岩にでも当たったりしたら、塗装剥がれの一つ二つは覚悟しないと(笑)
それから、重いからといって深くまで潜るかというと、そうでもなく、流れの早いところではそれなりに流れに流されるので水深は稼げないです。カウントダウンなんてしてると足元まで来ますから。
ある程度ゆったりした落ち込みを遠くから狙い打つときにはこれ以上のものはないです。落ち込みの上に投げて、ドボンと落として沈めるんです。これはかなり効きますよ。
5cm シンキング
いいところ
・釣れそうな気がすること(笑)
シンキングですが、ロッドワークに追従してちゃんと動いてくれるので、主に浅瀬で使います。石の間を通したり、ちょっとターンさせたり、リーリングのスピードとロッドの上下で、泳層なんてのは如何にでもなるものです。
飛距離と流れの中でも破綻しない泳ぎを考えると、やっぱりこれを使ってしまいます。
よくないところ
・パッケージが無駄に大きい(笑)
じゃま(笑)
一番の強みは、使い続けられていること、です。
はい、いかがでしたでしょうか。
タックルボックスにはまだまだいっぱい入っているんですけど、ほとんどこの三つで事足ります。
これで狙えないところはありません。オラの通った後には、ぺんぺんぐさも生えません。
…うそをつきました。狙えないところは見て見ぬふりをして通り過ぎます(笑)
いいんですよ、全部釣
らなきゃいけないもんでもないんですから。
なかなかに不精な釣り人になったものです。
※ ご注意 ※
ルアーの画像で、シングルフックに換装してあるものがありますが、オリジナルは全てトリプルフック装備です。
また、上記インプレで泳ぎ方がいろいろと書いてありますが、全てシングルフックに換装した後の物を対象としています。
オリジナルのトリプルフック装備では、若干、アクションが違うかもしれませんが、買ってきてそのまま使ったことがないので、よくわかりません。ごめんなさい。
<おしまい>