使い慣れたラインというのは、通い慣れた床屋みたいなもので、一つのものを使い続けると、なかなか他のものは使いません。 というか使えません、怖くて。
下手すると、自分に合わないラインで、その日一日イライラしながら釣り、なんてことになっちゃったらたまったもんじゃないです。
ですから、なかなかいくつかのラインを試してみるってことができなくて、こと、ラインに関しては保守的になってしまいがちです。
そこで、オラが使ったことのあるラインをどーんとご紹介。
ま、話半分でどうぞ(笑)
VARIVAS スーパートラウト ノルディック
カラー:蛍光キミドリ
一昨年あたりからのオラのスタンダードライン。
それまでは、ルアーの動き自体を目で追っていたので、見失うとそれまで。 そのため、背中の色は、意識的に見やすい色のルアーを使っていました(赤金とか白っぽい銀色とか、なにしろ見やすい色のもの)
このラインを使うようになってから、ラインでルアーの位置がわかるようになったんで、いろいろな色のルアーが使えるようになったし、何より、ルアーの位置がはっきりわかるので、アクションの付け所を誤ることがなくなりました。
よく、「目立つラインは魚にも見える→釣果が落ちるのでは」 ってな話を聞きますが、オラの場合はかえって釣果は上がりましたねぇ。
ミノーイングには蛍光ラインがマッチします。
印象としては、一日中使ってもヨレヨレにならず、ある程度コシもあるので絡みにくく、ラインブレイクやノットの抜けもなくて、使いごごちはよいです。
ただ、このライン、現在は入手困難です。
メーカーのHPにはまだ残っていますが、新製品「VARIVAS スーパートラウト アドバンス VEP」が発売されてから、店頭から姿を消してしまいました。
いやぁ、まいったよぅ。どこかに売ってないかなぁ。死活問題だ(笑)
追記
2003/6現在、ホントに見なくなりました。 もう、買うことはできないでしょう。
得てして、昔のことは美しく思い出されるもので、この説明文も信憑性に疑問が残ります(笑)
VARIVAS スーパートラウト アドバンス VEP
カラー:イエロー
前述の「スーパートラウト ノルディック」の後継ライン。
・・・なんですけどね。
これはちょっと使いづらいんですよ。
いつかの釣行記にも書いたんですけど、とにかくよく撚れてよく絡む、よく縮れ、なにしろまとわりつく。
使えん、こんなの! いやしかし使い方が悪いのか? と書いたところ、長野県小諸市にお住まいの「ふなやん(仮名)」さんからこんなメールが・・・
【小諸市在住・「ふなやん(仮名)」さんの談話】
> さて、9月9日の釣行記を見てVEPのライントラブルの事が書かれていました。
>
私もノルディックの後継品と思いVEPを使用してるのですが、楽京太郎さんと
>
同じく使っているうちにラインが絡むトラブルに何度も見舞われました。(リール
> はステラです)
> 以前のノルディックも1日使用していると、何度か絡むもののVEP程ではありま
> せん。
>
パッケージの裏を見ると当社比何%アップとか書いてありますが、あれはウソ
> なのでしょうか?
>
ただ、蛍光ラインがなかなかないので視認性を考えるとこれを使うしかないの
> でしょうね。
> しかし、本当にアレはヒドイ!!おそらく4lbに変えてもダメだと思います。
> (私も3→4lbにしたけどNGでした)
おお、同志!(笑) 「ふなやん(仮名)」さん、ありがとうございました。
そんなわけで、オラはもうこのラインは使いません。
オラとは相性が悪い。(キッパリ)
追記
なんだかキッパリと言いきっていますが、思うところあって、今度もう一度使ってみようかな、という気になっています。 なんといっても、手に入れやすいのは魅力です。
DUEL アイルトラウト
カラー:モスグリーンミスト
「スーパートラウトノルディック」を使う前、ルアーを始めた頃に使っていたライン。
扱いやすさは抜群。「ノルディック」よりしなやかで、絡みづらかったです。で、絡んでもすぐに解けます。
曇りや早朝なんかの日光の少ない時間は、何となく空中のラインが見えます。水中にあるラインは見えないので、見えラインはいやです、でもちょっとは見えないと、という方にはお勧め。
サンヨー アプロード トラウトバイアス
カラー:モスグリーン
突然、釣りに行くことになって、近所の釣具屋さんで急遽買った品です。
ちょっと堅い感じですが、トラブルもなく、使い心地はまぁまぁ。
問題は、色。
モスグリーンで、ちょっと見づらそうだなぁ、と思って買ったんですが使ってビックリ。全然見えないの!
空中にあるラインすら見えない(笑)
見えないラインが好きな方、お勧めですよ。
(でも、ホームグラウンドの川の色にもよるかな)
サンライン トラウトスペシャルストリーマー
カラー:ピンク
最近よく見られるパステルカラーのラインです。
少しチジレることが多かった気がしますが、許容範囲内。 もしかしたら、気が立ってイライラしていただけかもしれないです(笑)
色は、白泡のたつようなところでは、同化してしまって、あまり見えません。 中下流のトロッとした流れか、止水ならよく見えるかも。
追記
2005年カタログからは削除されています。もう売ってないかな?
DUEL X-TEX トラウト
カラー:オレンジ
X-TEXがどんなものか、はたまた「パッションオレンジ」カラーは見やすいか、の検証で買ってみました。
X-TEXってのは、
フロロとナイロンの共重合樹脂をベースに、さらに超硬・極低伸度の特殊樹脂を重合した新素材
ということで、ナイロンとフロロの中間の特徴があるらしいです。 両方のいいトコ取りなのか、どっちつかずになるのか(笑)
使ってみた感じは、まんまナイロンライン。 ただ、岩盤を擦ってリトリーブしたときは引っかかる感じがしなくて、ラインを削ってる感触はないです。 表面は堅そう。
堅そうなのに、わりとしなやか。 ラインの基本性能はいいです。
で、問題の色ですが、見えないです。 目立ちそうな色なのに見えない。
なんでかな?
偏光グラスとの兼ね合いでしょうかね?
ZAURUS SEA Plug'n
カラー:蛍光グリーン
見やすさは抜群です。 やっぱ蛍光グリーンだぁ。
ヨレ、縮れは少ない方ですが、4Lbを使っているせいかもしれません。(このラインは、4Lbからしかないんです。) 4Lbでも、硬い感じは無くって、なかなかにシナヤカ。
500m巻きでも売ってるのはちょっといいかもしんない。
・・・ですが、ザウルスがずっこけた今となってはなかなかお目に掛かることはありません。上のコメントもなんだか変に浮かれていて、ちょっと恥ずかしいなぁ。
ユニチカ シルバースレッド アイキャッチ
カラー:蛍光イエローダル
安売りしていたので試しに購入しました。
色は、さすがアイキャッチというだけあって目立ちます。視認性はばっちり。
問題点があるとすると、リールのスプールに巻くとき。
ラインにハリがあるので、ちょっとでもテンションをゆるめると、スプール(リールの方じゃなくて)からラインがどんどんほどけて出てきます。一人でやると、ちょっと大変かも。
追記(2004/6/18)
前言撤回、申し訳ない。<(__)>
やっぱり、ある程度の回数使わないとわかんないもんですね。
えーと、ちょっとヨレやすくてカラミっぽいです。 アドバンスを思い出してしまいました。
そういやこれも平行巻だよなぁ・・・。
これ、きっともう買わないな。
更に追記(2005/5/21)
いいリールで使うとそれほどでもないと聞きましたので、また使ってみました。
やっぱ絡みました。
あ~、いいリールじゃないからダメなのか。
そして更に
なんだかんだで2005年シーズンは、ほとんどこれで通しました。
そこそこの性能とそこそこの価格。いいバランスですよ。
サンライン TROUTIST Wild
カラー:スーパーマットグリーン
色と値段だけを見て買ってきました。
艶のないラインですので、やたらとめだちます。
ちょっとしなやかさに欠ける感じ。
そんなわけで、今まで使ったラインの中で、一番絡まりました。
立ち位置が高くて、大遠投するような所向き。
あまりないシュチュエーションだ(笑)
サンライン TROUTIST Native
カラー:ウッドブラウン
前述のTROUTIST Wildの兄弟ラインです。つやつやラインはどんなもんかと思って買ってみました。
カラーはウッドブラウン、ということですが、赤です、赤。日光が当たると少し色が濃くなりますが、それでもちょっと濃くなる程度です。
まず視認性ですが、ほぼ見えません(笑) ラインに水滴が付くと見えることもありますので、キャスト後に一旦水没させて引き上げて使いました。水か流れているところでは、ちと辛い。
絡み、ヨレに関しては使えるレベルです。
水の静かなところで、日当たりの良いところでは使えるかもしれません。
それから、糸を見ているとイクラを思い出します、特に関係ありませんが。
ハイ、いかがでしょうか。
この中で、糸に関するしなやかさ、絡みやすさは、新品で使った場合の評価です。
ご存じのとおり、巻きっぱなしで2回3回と使っていくと、加速度的にトラブルは増えていきます。水を吸っても、紫外線が当たっても、ラインは劣化していきます。
いくら高いラインでも巻き癖がついたり、傷が付いていたりすれば、それはもう並以下の性能になってしまいます。性能云々というより、あちこちに絡まって釣りどころじゃないはず。イライラ
ですから、程々の値段のラインを一日で使うだけ巻いて持っていくのがいいと思います。
オラは、重いシンキングミノーをフルキャストしたときにどのくらい糸が出たかを覚えておいて、それの3倍くらい巻いていきます。
例えば、フルキャストで投げた後、ハンドルを25回巻いたらミノーが戻ってきたとしたら、その3倍、ハンドルを75回転分くらいラインを巻いていきます。これで、だいたい一日は持つでしょう。
ラインは消耗品と割り切って、こまめな交換を心がけるのがトラブル回避の第一歩です。
追記
最近試すラインは、ほとんど絡みます。
と、いうことはですよ、もしかして使い方に問題があるんじゃなかろうかと思うんです。
確かに、昔よりはキャストの回数は増えてます。シンキング主体になっているので、一回のキャストの距離も伸びました。
そろそろ、自分の中の基準をいろいろと見直す時期に来ているのかもしれません。
<おしまい>
一部画像はメーカーHPから拝借しています。問題がありましたらご連絡下さいませ。