オラは釣る
Last Update 2004/4/20

オラは語る

釣り道具について語る

シングルフックとトリプルフック どっちが凶悪か?

 最近の管理釣り場のレギュレーションを見ると、トリプルフックの使用を禁じているところが多くなってきてますよね。 いろいろな管理釣り場のホームページを見ても、バーブレスのシングルフック必須で、一つのルアーでフックポイントは2つまで、なんてうたっているところもあります。
 確かに、リリースのしやすさとか、スレ掛かりの少なさで言えば、バーブレスのシングルフックに勝るものはありません。
 初めてのルアー釣りが管理釣り場、という方もいるでしょうから、時間をかけずにリリースしてもらうにはいいかもしれませんよね。
 フックが外れなくて、陸で魚がバタバタしているのはホント、かわいそうですから。
 そんなわけで、釣り上げてからリリースまでの魚体のダメージを抑えるには、シングルバーブレスは有効です。

    が、

 シングルフックには、トリプルフックにない危険な面があって、文字通り、「一撃必殺」にしてしまったことが過去に何回かあります。

 トリプルフックからシングルフックに交換する場合、針一本の大きさは、シングルフックの方が大きくなります。 もともと大型のトリプルフックがついている海で使うようなルアーではそれほど変わりませんが、6cm以下の小型ルアーでは、フック一つ分で比べると差は結構大きくなります。
 うまくフックアップしたとすると、大きいフックはそれだけ深く刺さります。 フックポイントが一つしかないシングルフックでは、力も一点に集中しますから、なお深く刺さります。 で、バーブレスだと抵抗がない分、もう、ざっくり刺さります。
 それが、小さい魚の上あごに刺さったら・・・
 口を通り抜けて、目、脳に達します。 これは致命的です。
 ヒットしたと思った瞬間、引きが無くなります。 バレたか、と思って巻いてくると、そこには魚の死骸が付いています。 これはもう、すごく悲しい。
 こんなやるせないことが過去何回かありました。

 釣りをする以上、何を使ったって魚にダメージは与えてしまいます。
 バーブレスのシングルフックにしているからといって、別段、魚に優しいわけじゃありません。
 こんな事を書いても、堂々巡りなのはわかっているんですが、おごらず釣りをしていこう、と自戒の念を込めて・・・

<おしまい>

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